2011年6月27日月曜日

川崎で選挙広報戸別訪問を行いました!

KOREATOWNのアーチの前で
神奈川県下、そして全国の在日同胞青年のみなさん、アンニョンハセヨ?

韓青神奈川ブログの管理人をしています、スミスです。

しばらくぶりの更新になってしまいましたが、前回のエントリー「私たち在日韓国人も韓国の国政選挙に参加できるようになった件」でお知らせした在外選挙の広報活動の報告を、今回は行ないます。

韓国籍の在日同胞が2012年の韓国国政選挙(4月の国会議員選挙、12月の大統領選挙)に参加できるということは、残念ながらまだあまり知られていません。いえ、ほとんど伝わっていないというのが現状だと言えるかもしれません。

そこで私たち韓青では、この韓国国政選挙の在外選挙の実施を広く在日同胞社会に伝えて、在日同胞と祖国がつながる公正公平な選挙の実施のために、広報運動を行っています。「祖国と在日同胞を正しくつなぐ」のが韓青の役割ですからね。

ということで、5月は東京・三河島、6月は神奈川・川崎の池上町/桜本と在日同胞密集地に入っていき、広報戸別訪問活動を行いました。東京ももちろん反応が良かったのですが、やはり私たち韓青神奈川のお膝元、私スミスの生まれ育ったまちである川崎の広報活動について今回は報告します。

* * *

6月某日、梅雨時期にも関わらず晴れた休日。在日同胞形成の歴史がそのままマチになったような密集地、池上町/桜本に神奈川と東京の仲間で訪れました。もちろん今回の活動は神奈川県本部主導で行いました。

選挙広報戸別訪問を行なうにあたって多くの同胞宅を訪問するために同胞密集地(川崎、三河島など)を中心に行なっているのですが、効率的に広報活動を行なうということにとどまらず、やっぱり同胞密集地の成り立ちや現状なども勉強することが大切です。特に今回の活動を準備したメンバーには、神奈川の若い盟員や東京の仲間たちにも「川崎」という地域、そして密集地形成の歴史と在日同胞の現状を知って欲しいという思いがありました。

講師は神奈川委員長
そのため、タイトなスケジュールの中でも今回は地域に入る前に「川崎の在日同胞形成史」というテーマで学習会を持ちました。

京浜工業地帯の創成期と朝鮮人労働者の関係、日本の植民地支配、アジア侵略の深化と軍需産業の発展、そして「強制連行」による朝鮮人労働者の渡航、解放後の同胞密集地の形成、そしていまだに引き続く見えにくくなる差別の構造...。在日同胞の歴史を地域形成の歴史とともに学ぶことで、より立体的にその現在の姿が浮かび上がってきます。

また、なぜ道が「セメント通り」「鋼管通り」なんて名前なのか、川崎区の半分以上が企業用地でリアルに工場の町であること、「開かれた地域社会」と在日同胞の現実、工場→公営ギャンブル→歓楽街と労働者が搾取されるようにデザインされた町の実体など、川崎在住歴30年以上を誇る講師(笑)がリアルな実体験も絡めて解説しました。

* * *

そして関東最大規模の同胞密集地である川崎・池上町/桜本に移動して、選挙広報の戸別訪問を行いました。

いくつかのグループに分かれて最も密集している地域である池上町、そして桜本の同胞宅を片っ端から訪問し、2012年の在外選挙実施のお知らせとアンケート調査の協力を行なっていきます。

同胞との出会いの瞬間
韓青(以下、韓):「アンニョンハセヨ!2012年に在日同胞も韓国の選挙に投票できるようになったのですが、ご存知でしたでしょうか?」

地域同胞(以下、同):「ふ~ん、知らなかったですけど、そうなんですねぇ。」

韓:「そうなんですよ。でも、まだあまり知られていないので、いま広報活動しているんです。」

同:「そうなんですか。へ~、結構興味ありますよね。でも、それって何時やるんですかね?どうやって投票するのかとかも良く分らないし。」

韓:「4月の国会議員選挙と12月の大統領選挙の2回の選挙に参加できて、具体的には・・・」

というような感じで、訪問した青年の話に興味深く耳を傾けてくださる方がほとんどで、国政選挙に直接参与できることに対する期待感の大きさを感じました。また聞くだけでなく大いに語ってくださる同胞も多く、話すだけでなく選挙に参加したいという声も多く寄せられました。

最初は知らないお宅に突然訪問するのに尻込みしていた青年も、その反響に勇気と確信を得たのもあってか、最後には我先にと玄関のチャイムを押すように。もちろん地域の在日同胞に広く伝えることが目的なのですが、逆に地域の方との対話によって私たちが「祖国と在日同胞を正しくつなぐ」ことができるという気持ちをもらえることがまた励みになったりして。

民族意識が希薄化し、同胞密集地が解体傾向にあると言われて久しいですが、地域の在日同胞はつながりを求めていると思いました。年齢を重ねた一世やアボヂやオモニの二世世代だけでなく、青年の反応もかなりあって、同胞同士がつながること、祖国、民族とつながることを求めているんだなぁと実感しました。

結果として多くの同胞宅を訪問して、たくさんの方のアンケート協力をいただけましたし、とても意義深く実りの多い広報活動になりました。

まだまだこれから地域に入っていきますので、インターフォンが鳴って同胞青年が訪ねてきたら、ぜひ話に耳を傾けてみてください。

韓国 選挙

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