2011年2月19日土曜日

「第2回教科書検定・採択制度を考える県民の集い」に参加してきました

神奈川県下、そして全国の在日同胞青年のみなさん、アンニョンハセヨ?

韓青神奈川ブログの管理人をしています、スミスです。

2月10日は実は管理人の誕生日だったのですが、それとは全く関係なく2月10日に開催された「第2回教科書検定・採択制度を考える県民の集い~横浜市中学校歴史教科書採択を考える~」に参加してきたので、その報告をします。

関内ホールで開催された集いには、横浜市の教職員の方はもちろんのこと、平和・人権活動をしている市民団体、在日外国人団体、市議会議員の方など、多くの方が参加していました。

もちろん、私たち韓青神奈川のメンバーも参加し、多くの団体代表者の方々と一緒に先輩である韓統連神奈川の郭元基代表も壇上に上がっていました。

集いでは、この間の経過報告、中学校歴史教科書についての講演(上杉聰・日本の戦争責任資料センター)、連帯あいさつ、「横浜市教科書採択についてのアピール」採択などがあり、「横浜市教科書採択についての県民書名」の取り組みのさらなる強化が確認されました。

ちょっと時間が短かったので物足りなかったですが、横浜市民として、在日同胞として、やっぱりこの問題に取り組んでいかなければという気持ちを確認できました。


さて、そもそも、なぜ横浜で歴史教科書問題の集会かというと、2009年8月4日に、2010年度から使用する中学校歴史教科書採択で、横浜市内の8区(全18区)で自由社版の歴史教科書が採択されたことから端を発します。

横浜市教科書取扱審議会の答申を全く考慮せず、現場の教師の声を全く反映することもせず、教育を受ける主体である市民の声も届かない。横浜市教育委員会の採択の過程は不透明で、非常に公正性に欠いたものでありました。

自由社版中学校歴史教科書は、検定を通ったとはいえ、アジア太平洋戦争を「大東亜戦争」「自存自衛の戦争」と記しているように、日清・日露戦争以降の日本の侵略戦争を美化し、正当化する内容になっています。また、歴史学の成果を無視した記述、誤りなどが数多く指摘されており、極めて問題のある教科書といわざるをえません。

私たちは、日本と朝鮮半島の真の友好親善関係を創造していく過程にこそ、在日同胞の未来を展望することができると考えています。そのための土台は、真摯な過去清算に基づかなくてはなりません。その土台たる一人ひとりの正しい歴史観を作るのは、歴史教育です。私たちは歴史を歪曲する教科書、教育には、断固として反対します。

特に今年度から教科書採択地区が横浜全市で1区に統合されて、全国一の大規模教科書採択地区になってしまいました。万一、横浜市で再び「つくる会」の歴史歪曲教科書が採択されてしまえば、7万人以上子どもが問題のある教科書で歪曲された歴史教育を受けざるをえなくなるだけでなく、その影響力は全国へ波及していきかねないのです。

「つくる会」側が横浜市を橋頭堡にして全国化を目論んでいるように、ここを阻止することが私たちにとっても正念場です。

具体的な行動としては、反対の意思表明をして、これからの採択に私たちの意見を反映させることだと思います。「横浜市教科書採択についての県民書名」の取り組みが3月まで行なわれていますので、ぜひ参加したいと思います。

ではでは。

横浜市教科書

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